“世界的ピアニスト”コルトーの愛した島


 8月に入り暑さも幾分和らいだ感じがしますが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。今年もお盆がやってきました。帰省される方もいれば、旅行に行かれる方もいることでしょう。また、15日は年金支給日で、受給者の方々にとって大事な日なので、こころ待ちにしておられることでしょう。

 

 わたしは特定のお盆休みはないので、年金の相談業務以外の日に、お墓参りに行きます。先祖代々のお墓なので、お盆とお彼岸にはしっかりお参りしています。

 

 ということで、つかの間の休日に車を走らせ、愛犬と水浴びをしてきました。その水浴びをした写真に写っている奥の島を「厚島」といいます。

 

 昭和27年に、世界的フランス人ピアニストのアルフレッド・コルトーさんが下関と宇部でコンサートを開催したときに、宿泊したのが現在の豊浦町川棚のホテルでした(川棚といえば「瓦そば」で現在有名です)。そのとき、コルトーさんは愛弟子にこうもらしたそうです。

 

 「私はこれまで世界の美しい海や山を見てきたが、こんなに美しい夢のような島は見たことがない。なぜか外国にいる気がしない。日本はブレ・ペイ(本当の国)だ。そういえる国はたくさんあるものじゃない。永久にここに住んでも悔いはない」と。

 

 残念ながら永住の夢は叶わず他界しましたが、コルトーさんが愛した厚島は現在彼の名にちなんで、「孤留島(コルトウ)」とも呼ばれています。

 

 日本全国素晴らしい観光名所やそこで暮らす素敵な人々がいますが、わが山口県にもこのような素晴らしい名所もあります。いいものをたくさん見て、いい人にたくさん出会い、もっともっと自分自身を高めていきたいものです。