横綱だからこその引退

 ついにその日が来てしまいました。“横綱”稀勢の里関の引退。

 

 今回はときどき日記となります。

 横綱審議委員会からの「激励」を受けての初場所でしたが、初日から3連敗を喫し、4日目の16日に決断することとなりました。

 昔から横綱は引き際が大事だとは言われてきましたが、もう二度と稀勢の里関の相撲が見れないと思うと言葉も出てきません。

 

 肩書きなど背負うものを取り除いて純粋に相撲を取れば、今でも大相撲界で稀勢の里関が一番強い、とわたしは思っています。そう言いきれるほど毎場所稀勢の里関の相撲を見てきたので。

 

 わたしの稀勢の里関名勝負ベスト3

 

3位 vs白鵬関

(白鵬関の連勝を63で止めたあの相撲。2010年〈平成22年〉九州場所2日目。)

 

2位 vs照ノ富士関

(左肩を痛め左腕が使えない状況で優勝決定戦を制し、2度目の優勝を決めたあの相撲。2017年〈平成29年〉春場所千秋楽。)

 

1位 vs嘉風関

(突っ張り合いの攻防で勝負が決まったあともお客さんの拍手が鳴り止まなかったあの相撲。2014年〈平成26年〉夏場所9日目。)

 

 15歳で大相撲界に入門し、32歳の現在まで精一杯頑張ってきたので、心も体も疲れ切っていることでしょう。今はゆっくり休んでください。約18年間お疲れ様でした。そして、稀勢の里関今までどうもありがとう。

 

 稀勢の里関の通算成績 

 800勝 496敗 97休(ただし大関時代までは一度も休場はなし)

 横綱になって左肩を痛めるまではけがに強い力士でした。