見ている人は見ている


 見ている人は見ている

 

 先週火曜日11日未明、ノムさんの愛称で親しまれた野村克也さんが84歳で死去されました。虚血性心不全でした。

 

 ノムさんの理論的な解説が好きで、わたしもノムさんのファンになった一人です。

 

 ノムさんの現役時代の記録や、監督となってからの記録は、ただただすごいの一言です。三冠王になった最初の選手でした。

 

 野球といえば、みなさん、バッター目線で見たり、語ったりすることがほとんどではないでしょうか。ピッチャー目線で見る方もいるかもしれませんね。わたしもずっとそういう見方をしていました。

 

 しかし、ノムさんの解説を試合やスポーツ番組で聞いていると、キャッチャー目線での解説ということが理解できるようになりました。

 

 そこからわたしもキャッチャー目線で試合を見ることができ、配球(キャッチャーのリード)が野球の試合をつくっていくことがわかりました。

 

 時々こう言われることがあります。「延田さんは、よく見ているね」と。

 

 これは間接的ではありますが、ノムさんからキャッチャー目線を教わったことで、人や物事を、ワイドに鋭く見る習慣が身についたからかもしれません。

 

 そして、ノムさんの偉大なところは、選手を自前で育てあげて、一流選手に押し上げたことです。野村門下生一覧。

 

 古田敦也さん(元ヤクルトスワローズ監督)

 真中 満さん(元東京ヤクルトスワローズ監督)

 栗山英樹さん(現北海道日本ハムファイターズ監督)

 稲葉 篤紀さん(現サムライジャパン監督)  

 矢野 燿大さん(現阪神タイガース監督) 

 高津臣吾さん(現東京ヤクルトスワローズ監督)

 山崎武司さん(元東北楽天ゴールデンイーグルス)

 新庄 剛さん(元ニューヨークメッツ)

 田中将大投手(現ニューヨークヤンキース)

 嶋 基弘捕手(現東京ヤクルトスワローズ)

 

 廣澤克己さんや池山隆弘さんなど、ここでは書ききれない程多くの一流選手を育て上げてきました。

 

 「ID野球」「野村再生工場」など、プロ野球界に最も影響を与えた方の一人であることは、万人が認めるところでしょう。また、現在のデータ野球の礎を築いた功績は多大なものだと思います。

 

 「見ている人は見ている。頑張れ。」と励まし、その言葉を心の支えとした方もいると聞きます。こんな言葉をかけてくれる上司がどれほどいるでしょうか。人やものの見方はワイドで鋭く、それでいて心優しい方であったことを証明する言葉です。

 

 名将 野村克也監督。心より謹んでお悔やみ申し上げます。そして、自称野村門下生として、お礼を申し上げます。ありがとうございました。


 本当に雪は降るのか?

 

 予報では、明日17日山口県の平野部でも積雪となる予報となっています。積雪となれば約2年ぶり(下関市では)となります。

 

 また次回に雪の様子はお届けしたいと思います。雪見たいですね。

 

 To be continued.