業務改善助成金は有効活用できるのか?


 業務改善助成金の相談も増えてます

 

 

 朝晩ずいぶんと涼しくなりました。みなさん、元気に毎日を過ごしていますか。わたしは相変わらず忙しい日々を送っているわけですが、生産効率を考えて日々のスケジュールを組んで業務をこなしています。

 

 昨日は、病院、美容院のあとに、わたしの好きなラーメンを食べてきました。ときどき立ち寄る山陽小野田市のドライブインですが、なかなかのお味です。麺類や定食がメインですが、長距離トラックドライバーの方や家族で来られる方など、お客さんはいろいろです。わたしはラーメンと焼きそばの注文がほとんどですが、今回はラーメンにしました。 

 たくさんのねぎが入っているラーメンです。高菜を入れると、ちょうどいいお味になります。大盛りなので、食べ終える頃には、顔から汗が噴き出てきます。ハンカチが必需品ですね。また食べにいける日を楽しみにしています。

 

 

 さて本題の業務改善助成金についてです。

 

 先月からこの業務改善助成金の相談が増えてきています。ちょうどいいタイミングで、先月働き方改革サポートオフィス山口定例会議の中で、山口労働局雇用機会・均等室の職員さんからレクチャーを受けました。

 

 先月海峡メッセ下関でわたしが講師でお話させていただいた「最低賃金と助成金の活用」の中で、この業務改善助成金についても軽くお話しさせていただきました。

  

 では業務改善助成金とは。簡単に説明しますと、現在事業所内の最低賃金と山口県の最低賃金(現在829円。10/1からは857円)の差が30円以内で、事業所内の最低賃金を引き上げれば、その引き上げた人数に応じて生産性向上に基づき設備投資した金額の助成上限額が決まる助成金です。

 

 この助成金に興味を持たれた会社さんからのオファーがあり、詳しい説明に伺いました。また当事務所と顧問契約をいただいている会社さんや団体さんにも、お話しさせていただきました。

  

 それぞれの会社の社長さんや組合長さんからいただいたお言葉は、わたし自身大変勉強になりました。

 

 この助成金を有効活用できるのは特定の業種に限られてくるのではないか。また中小企業のサービス業では有効活用することが難しいのではないか。

 

 人手不足の中小企業ですが、それぞれの会社さんや団体さんは知恵を絞って人員確保に努めています。

 

 せっかく苦労して確保している従業員を、生産性向上をお題目に設備を導入した結果、今まで行っていた仕事を奪われた従業員はどうなるのか。大企業のように様々な部署があればいいのですが、中小企業はそうはいきません。

 

 この助成金の性質上、当然解雇はできません。会社さんとしては余剰人員を抱えることになるのです。

 

 ましてや中小企業の社長さんは、従業員は家族なんだとの思いをお持ちの方が多いのも事実です。であればなおさら解雇などできるはずもありません。

 

 

 先週号の「雇用調整助成金」、今週号の「業務改善助成金」と、相談が増えてきていますが、助成金の制度や支給額のみを説明するだけではなく、社長さんたちが抱いている思いも踏まえ、さらなる的確な説明・アドバイスをしなければならないと、考えを改めさせられたこの3週間でした。

 

 また、今月周南市で同じテーマで講師をさせていただきます。この3週間で経験したことを活かし、参加される会社さんに納得していただけるお話をしたいと思っています。