名脇役がついに引退


 高い洞察力と卓越したコミュニケーション能力

 

 

 11月になりました。2日遅れのサンデー日記です。毎日の実務に追われ、デスクワークをこなすのに精一杯でブログはどうしても後回しになってしまいます。しかし、今回はわたし自身の思い入れのこもった内容となります。

 

 

 今回はホークス一色です。今シーズンが終了しました。まずは工藤監督。7年間で素晴らしい実績をホークスで残されました。たった一度の不甲斐ない成績で辞任を決断したことは、大変残念です。しかし工藤監督のプライドがそれを許さなかったのでしょう。

 

 工藤監督は、試合終了後にベンチからロッカールームへ向かう全選手・全コーチを必ずねぎらい、グラウンドに深々と頭を下げて一番最後にベンチを去る。その姿を、この7年間わたしは見てきました。他の11球団の監督を見渡しても、そのことを実践している監督はいません。地味ではありますが、こんな素晴らしいことを毎試合行ってきたことは、上司の鏡だと思います。またある意味素晴らしい成績以上に、価値あることだとも思います。

 

 工藤監督、7年間の監督人生、大変お疲れ様でした。今回のブログではすべてのことは到底書ききれませんが、工藤野球で大いにホークスの試合を楽しませてもらいました。王会長もおっしゃってましたが、家族を大切に、そして自分の時間を大切になさってください。

 

 

 そしてその日がついにきてしまいました。戦力外通告。プロ野球選手として、球団と契約をしてもらえない瞬間です。

 

 工藤監督の辞任発表があった際に、もしや彼も今年で戦力外(引退)かも? って思ってしまった選手がいます。

 

 ”名脇役“髙谷捕手です。今月で40歳になります。膝のけが等で出場試合数が激減していました。また今年パ・リーグ4位のBクラスで、若返りを図りたいホークスにとって、髙谷捕手は来季の戦力としては考えられなかったのでしょう。

 

 しかし、戦力外通告をしたのと同時に、ホークス一筋15年の功労者に、球団はポストを準備していました。「二軍バッテリーコーチ」。

 

 来シーズンの監督・コーチの人事はホークスファンならご存知の通りです。

 

 髙谷二軍バッテリーコーチとして、来シーズンからはホークスを支えていくことになりました。

 

 髙谷さんについては、過去このブログで幾度となく書いてきましたので、興味がある方は過去のブログをひも解いてみてください。

 

 ただ一つ言えることは、髙谷捕手がホークスに入団していなければ、わたしはここまでソフトバンクホークスを応援していたかどうかはわかりません。(ダイエーホークス時代は今以上に応援していました)

 

 また髙谷捕手自身、工藤監督との出会いがなければ、バッテリーコーチの打診があったかどうかもわかりません。

 

 また引退会見で彼はこうコメントしました。「日々の準備を怠らず、その日にできることはやりきると決めていた」。試合の出場機会に恵まれなくとも、決して腐らずに、自分の役割をコツコツとやりきった15年間でした。

 

 今後は二軍の若い捕手陣を育てていく立場に変わりますが、持ち前の高い洞察力と卓越したコミュニケーション能力を駆使し、ポスト甲斐を誕生させてくれることを期待します。

 

 ・腐らない

 ・日々の準備

 ・その日のうちにやりきる

 

 この3つを教訓に、わたしもさらなる洞察力とコミュニケーション能力を向上させ、前進していかなければならないと思わせてくれた髙谷捕手の引退会見でした。

 

 来年はタマスタ筑後と由宇球場に、髙谷コーチを見に行きますよ。15年間の現役生活、大変お疲れ様でした。